メモ。「自分だけの歴史にどっぷり浸かると、他者の歴史を見失う場合がある」(ナタリー・スコヴロネク)
さあ、新年。勉強しよう。歴史を。家族史を軸とした歴史を素材に、物語を紡ぐための、もっとすばらしい方法を。
私は、「家族のサーガと社会学ドキュメンタリーのあいだを揺れる本」に魅了されやすい。それも、何かと何かの「両方を行き来しながら育った」人物による「自分にぴったりの世界を探し求める」過程が、つぶさに描かれたものに。きっと私は、自分もまた、そういうものが書きたいのだ。そして私は、おそらくこの先も、そういうものしか書けない、書かない。だったら少しずつ、よりよいものを書いてゆかねば。さあ、次のステップへ。準備はもうはじまってる。
今日の源:ナタリー・スコヴロネク著、宮林寛訳『私にぴったりの世界』(みすず書房、2022)