ティモシー・モートン、テジュ・コール。開かれた都市。世界との対話。以下は、篠原雅武さんのことば。
「私たちが愉快でいることができているとき、私たちがさまざまに現れてしまっている状態を、統制しようとはしない。さまざまに現れ、さまざまに受けとめられていくことを、自分の意のままにしようとしたところで、限界がある。この限界、つまりは有限性を、そこにいるさまざまな人びとがそれぞれ受けいれていて、さまざまに現れていく自分たちの形姿、ふるまいが交錯し、すれ違い、ずれながらも積み重なっていく状況こそが、楽しく愉快である。現れることの水準における多義性を楽しみ、解釈し、交歓すること。これは、人が生きていることの根幹にかかわる」。
いま、この国には、不愉快そうな人が、多すぎる。