最近、あるささやかなエッセイ「創作の中で煌めく〈真実〉」を書いた(もうじき発売の「新潮120周年記念特大号」に載る予定です)。
最近、ある大きな大きな場所の片隅で好きなあの歌を聴いた(まさか、また聴けるとは思わず涙した)。
120年前からずっと、この国にはこういう歌が必要だった。残念ながら、今もまだこの歌がこの国には必要だ。
続く。どこまでも続く。この生命力。血が泣いている。たとえ頭の中に絶望の花が咲き乱れても、今も昔も同じ浮世の花盛りを想像しながら、ありとあらゆる一瞬の中で煌めく〈真実〉を求めて、小説を書き続けたいと思う。許される限り、ずっとそうしていられたらいいなと思う。