メモ。「私は中国を描くためにアメリカに来た画家ではない。私は絵を描き続けるために中国からアメリカに来た画家だ。」(ウェン・イー・ホウ)
私は台湾を書くために日本語の中で育ったのではない。私は日本人の台湾理解を深める目的で小説を書いているのではない。ましてや"教養"として台湾について知っておかねばと企む人々の、善良な押し付けがましさに応えるために私は、私にとっての台湾、を描いているのではない。とにかくまずは、そのことをわきまえていてほしい。と、そのように宣言する私に対して、せっかく歩み寄ろうとしてやってるのに! とあなたが苛立ったのであれば、私とあなたの関係はやはり不均衡なのだ、かつての台湾と日本のように。私たちは対等ではない。