✍温聲筆記✍

温又柔が、こんな本を読んでいる、こんな文章に感銘を受けた、と記すためのブログ

決意

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メモ。「私の文学を偏愛する顧客には一点の喜びを、私の文学を憎悪する連中には一点の嘔吐を与えたい――私は、自分の狭量はよく承知している。その連中が私の文学によって嘔吐を催せば、私は愉快である」(魯迅)。

私は、’善い人’であろうとする傾向が強すぎる。実のところ非常に狭量のくせに、何かと寛大なふりをしたがる。ちょうど新年だ。ここからは、もっと正直であろう。自分と関わるすべての人に対して親切でいなければと欲張らず、私自身を’愉快’にすることを最優先しよう。私の中の善なるものを守るためにも。

今日の源:竹内好編訳『魯迅評論集』(岩波文庫、1981)